
断熱リフォーム+宅配ボックスや対面キッチン改修
仕事に家事に育児に忙しい日々。「食洗機があったらなぁ…」「宅配ボックスがあれば再配達のストレスが減るのに…」などと思ったことは、だれしもあるのではないでしょうか。現在、国が実施している補助事業「住宅省エネ2026キャンペーン」の中の「みらいエコ住宅事業」は、家の省エネ化だけでなく、「家事負担を減らすためのリフォーム(子育て対応改修)」にも補助金が出るのです。 この記事では、今お住まいの家(戸建て・マンション問わず ※平成28年以前に建てられた住宅)を対象に、国の補助金制度を活用し、毎日の家事負担の軽減に役立つ設備をお得に導入する「セットリフォーム」の活用術をご紹介します。
「住宅省エネキャンペーン」の基本ルールや、主に省エネ設備についてご紹介した記事は、こちらをご覧ください。

第1章:ビルトイン食洗機、浴室乾燥機…こんな設備も補助対象
省エネのイメージが強い「みらいエコ住宅事業」ですが、実は必須として規定されている工事(「必須工事」=断熱など)とセットにすることで、補助金を活用しながら様々な設備を導入することができます。
どのようなリフォームが対象になるのかをまとめたものが、下の一覧表です。早速、チェックしてみてください。
「必須工事とセット」でできるリフォーム一覧
| 目的 (カテゴリー) |
補助対象になる設備・工事の例 |
|---|---|
| 家事負担の軽減 | 宅配ボックス、ビルトイン食洗機、掃除しやすいレンジフード、ビルトイン自動調理対応コンロ、浴室乾燥機 |
| 子どもの見守り | 対面キッチンへの改修(キッチンセットの交換を伴うもの) |
| 防犯・防音 | 防犯性能の高い窓・ドア、防音性能の高い窓・ドア |
| 防災性の向上 | 台風等の飛来物で割れにくい窓 |
| バリアフリー | 手すりの設置、段差解消、廊下幅の拡張、衝撃緩和畳の設置 |
| 空気環境の向上 | 空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置 |
特に子育て・共働き世帯の皆さん向けの3つの注目ポイントをご紹介します。
① 家事の負担軽減に役立つ設備
食洗機や宅配ボックス、お掃除がラクなレンジフードなど、毎日の家事の負担を減らしてくれる設備が対象になります。
② お子様の健康を守る空気清浄エアコン
花粉やハウスダスト、ウイルスなどが気になる子育て世帯に嬉しいのがこちらです。国等の試験機関で効果が確認された「空気清浄機能・換気機能付きエアコン」の設置(交換・新設どちらもOK)も補助対象になります。
③ 将来の安心にも繋がるバリアフリー改修
お風呂や玄関への手すりの設置や段差解消も対象になります。親御さんとの同居やご自身の将来への備えとしてはもちろん、滑りやすいお風呂場での、お子様の転倒防止として検討してもよいのではないでしょうか。

ワンポイントアドバイス:商品選びはプロに相談を!
特設サイトから、どの窓が防犯の対象になるのか、どのエアコンが対象なのかを自力で探すのはなかなか困難です。業者に相談する際に、「補助金対象になる防犯ドアや空気清浄エアコンを提案してほしい」と希望を伝えてみましょう。プロが対象となる製品を見繕ってくれるはずです。どういった設備がご自宅に適しているのか、業者と一緒に検討していくことが近道になるでしょう。
第2章:家事負担軽減につながる設備「だけ」ではダメ
このように、魅力的な補助金ですが、知っておくべき3つのルールがあります。これを押さえておかないと「せっかく宅配ボックスを買ったのに補助金が出ない…」という事態になりかねません。
- 「既存住宅」が対象:原則として「平成28年(2016年)12月31日以前に新築された家」のリフォームが対象です。築2〜3年といった比較的新しい家は対象外となるためご注意ください。
- 「指定された断熱リフォーム(必須工事)」とセットであることが絶対条件:宅配ボックスや食洗機「だけ」を設置しても補助金を受け取ることはできません。家全体の省エネ性能を引き上げるため、必ず以下の「必須工事」のいずれかを組み合わせて(セットで)リフォームする必要があります。
【必須工事の対象となるリフォーム】
①居室(リビングや寝室、キッチンなど)の窓の断熱改修(※先進的窓リノベ事業の活用でOKです)。玄関ドアの改修「だけ」では、必須工事の条件をクリアできない点には要注意です。
② 居室(リビングや寝室など)の外壁、屋根・天井、床の断熱改修。お風呂やトイレなどの「非居室」の壁や床だけを断熱しても条件をクリアできません。
【一般的なエコ設備へのリフォームでは不可】
節水トイレや高断熱浴槽といった一般的なエコ設備は、それ自体は省エネですが、それだけでは上記の必須工事の条件をクリアできません。必ず上記の①か②の断熱リフォームとセットにする必要があります。 - 原則として合計5万円以上から申請可能:申請する補助金の合計額が「5万円以上」にならないと原則として申請できません。しかし、先進的窓リノベ事業(窓の断熱)などと同時に申請する場合は、特例として、みらいエコ住宅事業で申請する補助額(家事の負担軽減やバリアフリー設備)が合計2万円以上から申請可能になります。なお、みらいエコ住宅事業のリフォームにおける補助金の上限額は、断熱工事などを含めたリフォーム全体の合計で、最大40万〜100万円となります。上限額は工事内容や元の家の性能によって異なります。
第3章:セットリフォーム例でイメージをつかもう
複雑な「必須工事」の条件を確実にクリアしつつ、省エネに加えて家事の負担軽減やバリアフリーをまとめて叶える組み合わせ例をご紹介します。必須工事の条件を手軽に満たせる窓の断熱リフォーム(先進的窓リノベ事業)を絡めるのがおすすめです。
【例1:水回り一新&快適コース】
「独立キッチンの窓(勝手口がある場合は勝手口も)の断熱(必須工事)+ 洗面所・お風呂場の窓の断熱」+「節湯水栓」+「ビルトイン食洗機」+「ビルトイン自動調理対応コンロ」
⇒ 毎日の食器洗いや調理の手間を劇的に減らしつつ、冬場の脱衣所などのヒヤッとする寒さも解消しましょう。
【例2:お風呂ぽかぽか&安心、洗濯物もぽかぽかコース】
「寝室や子供部屋の窓の断熱(必須工事)+ お風呂場・洗面所の窓の断熱」+「高断熱浴槽」+「浴室乾燥機」+「お風呂の手すり設置&段差解消」
⇒ 結露しがちな寝室の窓を快適にしつつ、冬場のお風呂のヒヤッとする寒さをなくし、雨の日の洗濯物もフワフワに。さらに、滑りやすいお風呂場での転倒事故を防ぎ、家族全員が安心して過ごせる空間にリフォームしましょう。
【例3:玄関まわり&独立キッチン快適コース】
「独立型キッチンの窓(勝手口がある場合は勝手口も)の断熱(必須工事)」+「宅配ボックス」+「掃除しやすいレンジフード(またはビルトイン自動調理対応コンロ)」
⇒ 足元が冷えがちなキッチンを快適にしつつ、面倒な換気扇掃除や再配達のストレスから一気に解放されましょう。
【LDKの窓を改修する時はご注意】
必須工事として窓の断熱を行う場合、その部屋にあるすべての窓とドア(勝手口など。ただし面積0.2㎡未満の小さな窓などは除く)を改修するルールがあります。リビング、ダイニング、キッチンが壁で仕切られておらず繋がっている(LDK)場合、空間全体が1つの部屋とみなされるため、LDK全体の窓や勝手口をまとめて改修する必要が生じる可能性があります。不安な場合は、プロの業者によく確認してもらいましょう。
第4章:押さえておきたい基本ルール
住宅省エネ2026キャンペーンに関する全般的なルールや、「どうやって業者を探すの?」「他のリフォームも組み合わせられる?」といった疑問、申請手順などについては、ぜひ、こちらの記事をご参照いただきたいと思いますが、ここでは改めて大切なポイントを押さえておきましょう。
- 補助金額:リフォーム内容に応じて異なります。詳細は、特設サイトのリフォームに関するページの、各工事メニューなどをご参照ください。
- 申請のやり方:消費者が自分で直接申し込むことはできません。すべてキャンペーンに登録した「住宅省エネ支援事業者」が行います。特設サイトの「補助金利用を相談できる事業者(住宅省エネ支援事業者)の検索」から検索することができます。
- お金の戻り方:代金から値引き(充当)されるか、後日現金で還元されます。
- タイムリミット:予算上限に達した時点で受付終了となる「早い者勝ち」です。
【すでにリフォームを終えていた方も対象になる場合があります】
本事業は、2025年11月28日以降に工事を始めた方が対象です。すでに工事が終わっていても、「工事を始める前に業者と契約を結んでいること」「施工した業者がキャンペーンの登録事業者であること」「業者が工事前の写真を撮影していること」などの条件をクリアできれば、対象になる可能性はあります。「そういえば最近リフォームしたな…」という方は、ぜひ施工業者に確認してみてください。
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