ローカル10,000プロジェクトの先行事例に学ぶ「飛騨高山舞地美恵」編 地域の眠れる資源をビジネスの力で輝かせ、持続可能なまちづくりを官民金が一体となって後押しする総務省の「ローカル10,000プロジェクト(地域経済循環創造事業交付金)」。地方での起業や新規事業の強力なエンジンとして、各地の起業家から大きな期待が寄せられています。本記事で取り上げるのは、2024年4月に設立され、同年11月にジビエ処理加工施設をオープンした岐阜県高山市の株式会社飛騨高山舞地美恵(まいじびえ)です。山に埋められることが多かった野生鳥獣の命を、徹底した安全管理のもとで極上の食肉やペット用おやつへ再生する取り組みを進めています。さらに、高山に移住してきた一人の猟師がプロとして自立していく道を支える、独自の「1日4時間勤務」という雇用モデルも導入。これらの取り組みの背景には、元高山市職員である田中恵美社長が一歩ずつ積み上げた緻密な事業設計がありました。 JAの遊休施設に内装工事を施し、2024年11月に完成したジビエ処理加工施設の外観。左が田中恵美社長。本記事の写真は、いずれも田中社長提