国(観光庁)による「地域資源を活用した観光まちづくり推進事業」の公募が行われています。この補助事業は、「地域には素晴らしい歴史や自然があるのに、観光客が通り過ぎてしまう」「地域の歴史や文化のストーリーに合わせて、新たな価値を生み出すための改修をしたい」といったお悩みを解決するための制度です。地域の歴史、食、自然、文化を活かし、主に訪日外国人観光客(インバウンド)を対象に、長く滞在して楽しめる拠点づくりを、国が手厚くサポートしてくれます。 本記事では事業概要や申請時の注意点などを解説します。 第1章:回遊型観光の必要性 令和7年の訪日外国人旅行者数は、過去最高の約4,200万人となりましたが、特定の都市部にばかり人が集まってしまう「観光客の偏り」が大きな課題となっています。地域の魅力(歴史、食、自然、文化など)は全国各地にあるものの、旅行者が快適に滞在できる拠点施設が不足していたり、地域内の複数の観光スポットがバラバラで「面」としてつながっていなかったりするため、旅行者の滞在時間が延びず、地域にお金が落ちにくいという悩みがありました。そこで、地域ならではの「ストーリー