終わりの見えないエネルギー価格の高止まりは、今日・明日の経営に向き合う多くの中小企業にとって重くのしかかる課題です。「これ以上のコスト削減となると、こまめに照明を消して空調を我慢するしかない」――そう思い詰める現場も少なくないでしょう。しかし、大企業を中心にサプライチェーン全体での脱炭素化要請が強まる中、カーボンニュートラルはお金がかかる大企業の話という先入観のままでは、将来の取引継続すら危ぶまれる時代が到来しています。 経済・産業界のキーパーソンに、次なる一手を聞く「飛躍への道標」第4回では、日本の省エネ推進を牽引する、一般財団法人 省エネルギーセンターの秋山俊一・業務統括役 技監(兼)省エネ技術本部長をお迎えしました。従業員に負担を強いる我慢の節電から脱却し、事業の無駄を削ぎ落とす最適化へと発想を転換することで、省エネを自社の競争力向上へと結びつける、主に中小企業へ向けた実践的なアプローチについて話をうかがいました。いきなり高価な設備投資や補助金申請を進める前に、企業がまず着手すべき確実なステップとは――。 カーボンニュートラル 人間の活