かつて企業経営の最優先事項といえば顧客獲得でしたが、生産年齢人口が激減する「労働供給制約社会」が現実となった今、最大の脅威は「人手不足による事業存続の危機」へと変化しています。賃上げだけでは人が集まらない時代、従来の常識にとらわれない組織の再設計が急務です。経済・産業界のキーパーソンに次なる一手を聞く「インタビュー2026 飛躍への道標」第5回では、リクルートワークス研究所の坂本貴志・研究員 / アナリストをお迎えしました。労働市場の構造変化に精通し、ベストセラー「ほんとうの日本経済」「ほんとうの定年後」(いずれも講談社)の著者としても知られる同氏に、最新の調査を踏まえた、これからの経営戦略をうかがいました。従業員優先の経営へのパラダイムシフトをはじめ、事業の思い切った取捨選択や、機械化に振り切った生産性の引き上げなど、かつてない人手不足の荒波を企業進化の契機へと変革するための実践的なアプローチに迫ります。 労働供給制約社会 従来の人手不足が「他社に人が流れて自社で採用できない」という企業視点の問題だったのに対し、少子高齢化により「日本社会全