2025年の訪日外国人旅行消費額は過去最高の9.5兆円(前年比16.4%増)に達しました。観光庁が公表した2025年の「インバウンド消費動向調査↗」の最新データや、訪日リピーターに関する詳細分析などを読み解くと、この成長を支える市場の大きな構造変化が見えてきます。インバウンドといえば団体客、というフェーズはすでに終わり、現在では観光・レジャー目的において、自由に旅程を組む個別手配客が圧倒的多数を占め、一部の国籍では滞在の長期化が顕著になっています。 本記事では、2025年の最新データや資料から読み取れるインバウンド市場の実態をまとめ、今後のビジネスのヒントとなる視点をお届けします。 個別手配 団体ツアーや、旅行会社などが提供する往復航空券と宿泊がセットになった「個人旅行向けパッケージ商品」を利用せず、旅行者自身が航空券や宿泊施設などをすべて個別に手配する旅行形態を指します。 (本記事で使用している図表の出典は、いずれも観光庁のウェブサイト↗に掲載されているインバウンド消費動向調査に関する資料) 第1章:87%を占める個別手配客 現在のイ