荷物を送れば明日には届く。そんな私たちの日常を支える物流が、今、大きな転換期を迎えています。トラックドライバーの働き方改革に伴う「2024年問題」が本格的な対応局面を迎える中、国土交通省の検討会が、配送の最終区間である「ラストマイル(利用者の手元に届く最後の区間)」を維持するための具体的なロードマップを盛り込んだ提言(とりまとめ)を公表しました。私たちの生活に最も身近な配送網をどう守っていくのか、その中身を読み解きます。 第1章:物流「2024年問題」と、ラストマイルを語る意義 物流の「2024年問題」とは、2024年4月からトラックドライバーに適用された労働規制によって生じる、輸送力の不足を指します。具体的には、ドライバーの時間外労働の上限が「年960時間」に制限され、さらに1日の仕事と休息を合わせた「拘束時間」は原則13時間(最大15時間。ただし一定の条件下で最大拘束時間を16時間とすることができる)、1か月の拘束時間は原則284時間(労使協定で310時間まで延長可)など、より厳格化されました。ここでいう「輸送力」とは、「今のドライバーとトラックで、どれだけの荷