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2024.10.11

分かりづらい!ものづくり補助金の交付申請から実績報告の基本的な流れ(保利国際法務事務所)

ものづくり補助金を効果的に活用するためには、交付申請から実績報告までの一連のプロセスを理解することが不可欠です。いきなり公募要領を見ても何から始めればよいのかがわかりづらいという話を伺いします。それぞれのステップを説明し、全体像の把握とよくあるお悩みについて触れていきます。

1.説明会の開催

説明会は開催される県では、説明会に参加しなければなりません。また企業ごとに担当コーディネーターがつく県もございます。

2.交付申請に向けた準備

交付申請を行うためには、事前に事業計画の修正が必要な場合があります。申請した際の事業計画に変更がないかの確認をしておきます。また見積書が交付申請には必要になりますので、スムーズな交付申請に向けて公募要領を確認し「対象外経費」が含まれていないかのチェックをするなど準備を進めておくことが重要です。

3.交付申請

準備が整ったら、J-grantsにログインし、交付申請書を提出します。事業計画書や見積書などの書類をシステムにアップロードし、内容を確認してから申請を行います。申請後、事務局による審査が行われ、交付決定が通知されます。県や担当者にもよりますが、通常3回~5回、多い時は10回ほどの差し戻しがあります。また期間も1~2カ月はかかる事を考えておく必要があります。交付決定後に事業を開始できるため、決定通知を待つ間もスケジュールを把握しておきましょう。

4.補助事業の実施と記録

交付決定が下りた後、事業を開始します。交付決定前の発注や支払いは補助対象外にならうので注意が必要です。事業が進む中で、支出や進捗状況を記録し、実績報告に必要な証拠書類(領収書、契約書、写真など)を整理しておきます。これらの記録は後の実績報告で重要な役割を果たすため、確実に保管してください。(確定検査の際に、原本の確認となりますので必ず原本を保管ください)

5.実績報告

事業が完了したら、実績報告を行います。実績報告は、補助金が正しく使用されたかを確認するためのステップです。支出明細、領収書、支払証明書、事業の進捗を示す写真など、詳細な書類を提出します。この段階で報告に不備があると、補助金の支払いが遅れたり、再提出が求められる可能性があるため、事前に書類を確認しましょう。
実績報告も交付申請と同じく3回~5回ほどの差し戻しがある場合がほとんどです。申請してすぐ入金とはならないので資金繰りなどにも注意が必要です。

6.補助金の振り込み

実績報告が承認されると、補助金の最終確定が行われ、補助金が指定された口座に振り込まれます。清算払い請求が受理されてから8営業日以内に指定の銀行口座へ入金があります。

申請を間違えると、補助金額が減ってしまう恐れがあります

交付申請時に対象外経費が含まれている見積書を提出してしまったり、事業計画書に記載のない設備を追加したりというミスで減額になるケースは多いです。他にも、支払い方法の間違いで対象外経費となってしまうこともありますので、注意が必要です。


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