国が企業に求める「姿勢」とは補助金審査の加点項目が持つ意味を、 中小企業庁にインタビュー 補助金の申請では、「加点項目」という欄に目が留まることがあります。ある条件をクリアしている場合に審査で有利に働く(採択されやすくなる)特典です。もちろん、加点項目はあくまで審査時の評価の一部であり、採択が自動的に保証されるものではありませんし、最終的には事業計画全体の質が最も重視されます。とはいえ、国がどんな企業を応援したいのかという政策的なメッセージを読み取れる部分でもあります。 この連載では、主に中小企業向けの補助金でよく見る加点項目として設定されている代表的な制度について、どのようなものがあるのか、どんな取り組みが評価されるのか、いくつかのグループに分けて紹介します。 連載1回目は、加点項目に込められた政策的な狙いについて、中小企業庁の担当者へのインタビューをお届けします。記事の後半では、「くるみん」「えるぼし」など、人材定着に役立つ加点制度の概要を紹介しています。これは単に補助金申請を有利に進めるための情報にとどまりません。制度が求める水準を知り、企業価値を高めるための具体