トラックやバスの環境対応は、企業の社会的責任にとどまらず、燃費改善や経費削減といった経営面でも重要なテーマとなっています。現時点で公募されている主な補助事業は、以下の2制度です。 ひとつは、ハイブリッド車・天然ガス車の導入を支援する「ハイブリッド及び天然ガストラック・バス導入支援事業」。もうひとつは、最新型の低炭素ディーゼルトラックを対象とした「低炭素型ディーゼルトラック普及加速化事業」です。 いずれの制度も、令和7年4月1日以降に新車として新規登録された車両であれば、所定の条件を満たすことで、購入済みであっても申請可能です。 本記事では、二つの制度の概要や申請条件、選び方の視点を整理しながら、皆さんが「自社にとって最適な制度はどちらか」を判断するための参考情報をお届けします。 1 環境対応車両の導入は、今や経営判断の一部に かつて「環境対応」はCSR(企業の社会的責任)やイメージ戦略の一環として語られることが多くありました。しかし近年では、燃費改善、維持費削減、補助金活用、取引先評価など、経営面での実利を伴う判断材料としての環境対応