主な省庁の令和8年度予算案を紹介してきた本シリーズの最終回は内閣官房と内閣府です。国の予算と言えば、補助金や身近な制度変更が注目されがちですが、国の司令塔として新しい社会インフラやルールなどの原型をつくる内閣官房と内閣府の予算も見逃せません。 内閣官房・内閣府の予算から、日本の守り(防災・サイバー)と攻め(イノベーション・地方)の未来図を読み解き、そこにあるビジネスの萌芽を探ってみましょう。 第1章社会と経済を止めないための防衛線 国が最も危機感を持ち、組織と予算を急拡大させている分野です。ここには、新しい官公需(官公庁ビジネス)とコンプライアンス需要が生まれるでしょう。 1. 防災庁(仮称)創設と防災DX 【予算】 令和8年中の防災庁(仮称)設置に向けた体制整備(約24億円)を含む防災担当予算総額は、約202億円が計上されています。 【ポイント】 これまで各省庁にまたがっていた防災対応の司令塔が創設されます。注目は防災DXです。発災直後に衛星やドローン等の画像を統合して被害を把握するシステムの構築などが進められます。 【ビジネスへの示唆