政府はこのほど、「骨太方針2025」を公表しました。骨太方針は、政府の重要課題や年末の予算編成の方向性を示すものです。暮らし、経済、税制、ビジネスなど、わたしたちの日常に、どのようにつながっているのか見てみましょう。 目次 「骨太方針」とは? 中小企業経営者の視点を通して読み解く Case 1:賃上げしたい気持ちに、制度が応えてくれるとしたら Case 2:DX・GXや省エネは中小企業にも関係あり Case 3:地域の自律を支える地方創生 Case 4:経営と暮らしは切り離せない まとめ 「骨太方針」とは? 骨太方針は、私たちの暮らしや仕事にじわじわと影響してくる、いわば政策の設計図です。正式には「経済財政運営と改革の基本方針」といい、政府が毎年6月ごろに閣議決定するものです。日本の経済や社会の方向性を示しており、「今年はどこに力を入れるか」「これから、どのような課題を優先するか」といった内容がまとめられています。たとえば── 賃上げを後押しする税制 中小企業のデジタル化支援 子育てや介護と仕事の