政府はこのほど、「骨太方針2025」を公表しました。骨太方針は、政府の重要課題や年末の予算編成の方向性を示すものです。暮らし、経済、税制、ビジネスなど、わたしたちの日常に、どのようにつながっているのか見てみましょう。 「骨太方針」とは? 骨太方針は、私たちの暮らしや仕事にじわじわと影響してくる、いわば政策の設計図です。正式には「経済財政運営と改革の基本方針」といい、政府が毎年6月ごろに閣議決定するものです。日本の経済や社会の方向性を示しており、「今年はどこに力を入れるか」「これから、どのような課題を優先するか」といった内容がまとめられています。たとえば── 賃上げを後押しする税制 中小企業のデジタル化支援 子育てや介護と仕事の両立支援 災害に備えた事業継続の仕組み こうした制度や補助金の背景には、たいてい骨太方針が関係しているのです。つまり、骨太方針を知ることは、「今、どんな制度が動いているのか」「どんな支援が使いどきなのか」を知ることでもあるのです。 中小企業経営者の視点を通して読み解く ところで「制度っ