熊本市内外の農地転用に実績 熊本地震での経験が、行政書士としての姿勢を築いた 熊本市に行政書士事務所を開設してわずか2か月後、後藤光彦さんが経験したのは、震度7を観測した熊本地震でした。行政書士の仕事は官公庁に「申請する」側のサポートが中心ですが、震災直後の支援活動では、思いがけず被災者から「申請を受け付ける」という貴重な立場を経験したといいます。この経験が、複雑な行政手続きを熟知し、依頼者の人生に深く寄り添うという、後藤さんの信念の礎となりました。 その信念の根幹に迫ります。 ※農地転用と農業委員会に関する説明を、インタビュー末尾に掲載しましたので、ご参照ください。 ――行政書士になったきっかけを教えてください。 以前Web関係の会社で働いていたのですが、その会社にいた時に、税理士や行政書士、司法書士の方々と出会う機会があり、士業について知りました。そのとき、漠然とではありましたが「士業っていいな」と感じたのです。当時は東京で働いていたのですが、熊本への帰郷を考えたタイミングと同じくして「行政書士の資格を取ろう」と思ったのが始まりでした。 土