中国での安定したキャリアを経て、幼少期からの憧れであった芸術の世界へと転身した女性がいます。CCN株式会社の代表を務める王軍娜(オウ・グンナ)氏です。 彼女が手がけるのは、国境を超えた美のプロデュースです。中国の優れた芸術家たちが日本の舞台で輝けるよう、言葉や文化の壁を取り払い、作品を通じて心を通わせる場を創造しています。異国の地、福岡で起業し、日中のアートシーンを繋ぐ彼女の哲学と挑戦に迫ります。 安定を捨てて、心震える仕事へ 王氏は大学で経営学を学び、不動産や商社など様々な業界に身を置きましたが、キャリアの主軸は金融機関での業務でした。金融機関で約7年にわたり実務経験を積み、数字と向き合う日々を送っていました。周囲から見れば順風満帆なキャリアを築いていましたが、彼女の心には常に埋められない空白があったといいます。 幼い頃から絵を描くことや音楽に親しんできた彼女にとって、芸術への憧れは消えることのないものでした。人生は一度きりだと一念発起した彼女は、アート業界への転身を決意し、2016年から中国国内で展示会の企画運営に携わるようになります。